野菜を余すことなく活用するサスティナブルレシピ~ピクルス編
知っていますか?
深刻な社会問題“フードロス”
フードロスとは、まだ食べられる状態であるにも関わらず廃棄される食品のこと。日本では年間2,531万トン(※)もの食品廃棄物等が発生していますが、その内に占めるフードロスの割合は、なんと600万トン(※)にも上ります。これを国民一人当たりに換算すると、毎日お茶碗約1杯分(約130g)の食品が捨てられていることになるのです。
世界にはまだまだ食べるものがなく、飢えで苦しむ人が多くいる中、これほどのフードロスを見逃すわけにはいきません。また、大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮からも、フードロスの削減は私たちが抱える大きな課題の一つといえます。
そこでBOTANISTから、普段の料理で野菜を余すことなく活用できるサスティナブルレシピをご提案。簡単なのに美味しいものばかりなので、フードロス削減の第一歩として、ぜひ挑戦してみてください。
農林水産省及び環境省「平成30年度推計」
どんな余り野菜でも活かせる
簡単&便利なピクルス
西洋の漬物の一種であるピクルス。ピクルスというときゅうりのイメージが強いかもしれませんが、あらゆる野菜で作ることができます。さまざまな野菜の切れ端をまとめて漬けておけば、色とりどりで見た目も華やか。漬かった後はそのまま美味しく食べられる手軽さも魅力です。
【材料】
野菜
きゅうり | 1/2本 |
---|---|
紫玉ねぎ |
1/2個 |
パプリカ |
1/4個 |
大根 |
5cm程度 |
今回は上記を使用しましたが、お好みの野菜や豆(茹でたり蒸したりしたもの)でも可能。
ピクルス液
ホワイトワインビネガー | 200ml |
---|---|
水 | 200ml |
砂糖 | 大さじ5 |
塩 | 小さじ2 |
ローリエ | 1枚 |
鷹の爪 | 適量 |
ブラックペッパー | 10粒程度 |
【作り方】

STEP1:ピクルス液を作る
ピクルス液の材料をすべて小鍋に入れて火にかけ、一煮立ちしたら火を止めます。

STEP2:ピクルス液を冷やす
ピクルス液の粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やします。

STEP3:野菜を切る
きゅうりはヘタを切り落とし、パプリカはヘタとワタを取り除き、大根は皮をむいて、それぞれ一口大に切ります。

STEP4:漬ける
お好みの容器に冷えたピクルス液と切った野菜を入れ、冷蔵庫で半日程冷やしたら完成です。
瓶の場合は事前に煮沸消毒をして、しっかりと乾燥させたものをご使用ください。
ピクルスのアレンジレシピ
タルタルソースの作り方
そのまま食べても美味しいピクルスですが、細かく刻んでソースに使うことで、料理にアクセントをあたえられます。ここでは揚げ物はもちろん、野菜ディップなどにも使えるタルタルソースへのアレンジをご紹介。
【材料】
絹豆腐 | 150g |
---|---|
ピクルス | 25g程度 |
マヨネーズ※ | 大さじ2 |
塩こしょう | 小さじ1/4 |
ディル(乾燥) | 適量 |
ヴィーガン仕様にする場合は卵不使用マヨネーズを使用。
【作り方】
STEP1:豆腐の水切りをする
絹豆腐を二重にしたキッチンペーパーで包み、耐熱皿に乗せます。ラップをせずに500Wの電子レンジで3分加熱します。こうして水切りをすることで水っぽくならず、美味しく仕上がります。
STEP2:ピクルスを切る
ピクルスを細かくみじん切りにします。
STEP3:混ぜ合わせる
絹豆腐の粗熱が取れたら、すべての材料をボウルに入れます。フォークで絹豆腐を潰すようにしながら混ぜ合わせたら完成です。
ピクルスのアレンジレシピ
冷奴の作り方
細かく刻んだピクルスはトッピングにも便利。程良い酸味やシャキッとした歯ごたえ、色鮮やかな見た目で、シンプルな料理に彩を添えます。ここではあともう一品欲しい時にぴったりな、冷奴へのアレンジをご紹介。
【材料】
木綿豆腐 | 100g |
---|---|
ピクルス | 適量 |
ピクルス液 | 大さじ1 |
オリーブオイル | 小さじ1 |
ブラックペッパー | 適量 |
塩 | 適量 |
【作り方】
STEP1:豆腐を切る
木綿豆腐の周りの水分をキッチンペーパーなどで拭き取り、一口大に切って器に盛り付けます。
水切りは不要ですが、水分をふき取ることで味が薄まらずに美味しく仕上がります。
STEP2:ピクルスを切る
ピクルスを細かくみじん切りにして、木綿豆腐の上に盛り付けます。
STEP3:ピクルス液などを混ぜ合わせる
ピクルス液、オリーブオイル、塩を混ぜ合わせます。
ピクルス液の酸味だけでもさっぱりと美味しくいただけるので、塩分はお好みで調整ください。
STEP4:ピクルス液などをかける
STEP2にSTEP3をかけ、ブラックペッパーをふりかけたら完成です。
いかがでしたか。簡単ながら、野菜を無駄なく、美味しく楽しめるピクルス&アレンジレシピ。ぜひサスティナブルなライフスタイルの一歩として、ご家庭でお試しください。